信頼という基盤の上に、間違うという前提を立てる|成長支援部からの提言(第177話)

信頼という基盤の上に、間違うという前提を立てる|専門コラム「成長支援部からの提言」

信頼という基盤の上に、間違うという前提を立てる

(第177話)信頼という基盤の上に、間違うという前提を立てる

社員に丸投げして、大きなミスの発見が遅れるのは成長が止まる会社
社員に任せつつ、小さなミスを早めに摘み取るのが成長し続ける会社

信頼という基盤の上に、間違うという前提を立てる

先日家内と映画を見に行った後、お腹が空いていたので、新しくできたうどん屋さんへ。

開業したばかりのお店は店内も綺麗で、店員さんの対応も
「いま、かき揚げが揚がったばかりでアツアツですよ」
と、さりげなく一声かけるなど、なかなか良い感じです。

お値段の割にはそこそこのお味で、それなりに満足して家に帰ってきました。


そして、何気なくレシートを見てみると、

きつねうどん(大)ときつねうどん(並)

が二つ並んでいます。


実は二人とも、きつねうどん(並)にかき揚げなどのトッピングを注文したのですが、どうやらレジを打つ人が間違えてしまった模様です。

大と並の差は100円。

支払の時に気づけば、防げただけに何とも悔しい感じです(苦笑)。


日本の場合、レストラン等で食事をした際、いざお勘定になって、明細と金額をチェックするようなことはあまりしません。

特にある程度のお店になると、「54,000円」というように、合計の金額だけ示されて、注文内容が分からない場合もあります。

これらは、支払う側が「お店の人は金額を間違わない」という前提に立っています。


しかし、以前フィリピンに住んでいた頃、レストランの支払の際、明細と金額をチェックするのは当たり前でした。

これは、日本人だけでなく、現地の人も同じ。
かなりのお金持ちの人でも、「Check,please」の後で、注文した内容と間違いないかどうかを必ず確認の上、支払っていたのです。

これは、支払う側が「お店の人は金額を間違うことがある」という前提に立っています。


この違いはどちらが正しくて、どちらが正しくないということではありません。

前提条件が違えば、取るべき対処方法も違うということです。


会社の仕事においても、基本となるのは相手に対する信頼です。

信頼がなければ、社員に仕事を任せることはできません。


一方で、信頼する相手も間違ったり、ミスを犯したりすることがあります。

それが単純なケアレスミスなのか、故意に起こした間違いなのかによって、対応方法は異なりますが、いずれにせよ、人は間違いを犯すことがあります。

また、手作業ではなく、システム化している時でも、誤作動やプログラムミスで、間違いが起こることもあります。

それゆえ、会社の仕事においては、間違いを見つける仕組みを作ることが必要不可欠です。


社員にはできるだけ仕事を任せることで、社員も会社も成長します。

しかし、単に任せるだけで、後は知らんぷりでは会社の仕組みとしては不充分です。

特に間違いは放っておくと、たとえ最初は小さくても、そのうち大ごとになることが少なくありません。


相手を信頼することと、間違いを見つける仕組みを作ることは両立できます。

信頼しつつ、小さなうちに間違いをそっと指摘する。

100円の間違いは笑い話で済ませられますが、100万円の間違いは大きな反省材料です。


社内体制作りに取組む際には「こちら」もご活用下さい。


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Tag: 信頼 間違い ミス 社内体制 仕組み作り

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