経営理念を日々の仕事と紐づける
(第154話)経営理念を日々の仕事と紐づける
経営理念を掲げるだけで終わるのは成長が止まる会社
経営理念の紐づけにも力を注ぐのが成長し続ける会社
「少しずつ紐づけのやり方が分かってきますね」
自分のコアコンセプトが見つかったクライアントさんとのセッションの後、こんなご感想をいただきました。
その日のセッションでは私も意識的にクライアントさんのキーワードとなる言葉を連発し、「今のことも〇〇とつながっていますよね」と、しつこく説明しました。
すると、クライアントさんも途中からは「なるほど、そういうことか!」と、ご自身でも自分の価値観とのつながりに気づかれるようになりました。
自分のコアコンセプトが見つかってもそれで一安心ではありません。
あくまで、それは経営者の心の中を言語化したものです。
それを実際の行動や会社の仕事に結びつけてこそ初めて意味を持ちます。
コアコンセプトを見つけることはあくまで出発点。
それが自分の血となり、肉となるには一定の時間が必要です。
これは、会社の経営理念でも同じことが言えます。
いくら納得のいく経営理念ができてもそれだけでは画に描いた餅です。
毎日の仕事に活かしてこそ、経営理念も浸透していきます。
そのための鍵を握るのが紐づけ作業です。
「この仕事は経営理念のここと結びついている」
を繰り返し、言い続けないと、掲げた経営理念と実際の仕事とがチグハグになります。
そして、この紐づけ作業は当初は経営者が意識的に実行しないと、なかなか成果に結びつきません。
会社に合った経営理念を作るだけでもたいへんな労力です。
しかし、作っただけでは宝の持ち腐れ。
それを実際の仕事とどれだけ結びつけられるのかによって、その後の展開が大きく変わってきます。
人はいったん紐づけができて、関連性が感覚で分かると、次第に応用が効くようになります。
すると、いちいち細かい指示を出さなくても、原理原則に基づいて行動できるようになるものです。
最初はたいへんかもしれません。
けれども、いったん浸透してくると、後は自然と経営理念に沿った仕事ができるようになるので、かえって楽になります。
経営理念を日々の仕事とつなげる作業。
手を抜かず、ぜひ地道に取り組みましょう。
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